子育ての大変さ
子育てとは、本当に大変な営みだと、つくづく思います。
(もちろん、中には手がかからなくて、親からすると本当に育てやすい子もいるし、日々の生活にストレスのない方もいらっしゃるでしょうから、当然一概には言えないのですが…)
生活習慣のこと、その子の可能性や将来のこと、しつけのこと、発達のことや健康のこと、人間関係のこと、性格のこと、などなど…
気にしなければならないことが山ほどあります。
それも家事や仕事という日常業務をやりながら…
こどもを育てるということは、単にお世話をするということではありません。
「お友達とは仲良くしようね」「嘘はついちゃだめだよ」「挨拶をしようね」「人を叩いたりしてはいけないよ」と半ば無意識に教えていること、それはこれまで自分の中で培ってきた正しいことを教えているのであり、突き詰めて考えると、自分の価値観そのものを伝えているということです。
それに気づかされるのが、「なんでお友達と仲良くしなきゃいけないの?」「なんで嘘はついちゃいけないの?」という、こどもならではの純真な問い=難問に接した時。
否が応でも直面する自分の価値観と向き合うという作業。
そのような、”じっくりと掘り下げる”という要素がある一方で、発達やら生活習慣やら、病気や健康のことやら、気にしなければならないことは多岐にわたり、この情報化社会においては、もはや気にすることは無限にあると言っても過言ではないような気さえしてきます。
挙句の果てには、共働き世帯にとっては、避けては通れない保活問題もあり、失業のプレッシャーとも戦わなければならないと、本来はこどもと直接関係のないことまで、気にしなければならない…
改めてではりますが、子育てとはとても大変なのであります。。。
子育てはぶっつけ本番スタート
筆者自身も、保育士時代に経験し、わが子の子育てでも同様に、その大変さを経験し、認識しているつもりですが、ふと気づいたことがあります。
筆者には保育士の経験がある。
それはつまり、子育ての一部分に仕事として携わっていたということ。
しかし、一般社会においては保育士の経験や知識は極めて特異なものであるわけで、通常経験しえないことなのである。
つまり「子育てって大変だなぁ~」などとのんきに言っているが、筆者はいわば大きなアドバンテッジをもってわが子の子育てに取り組んだのである。
それでいてなお感じる子育ての奥深さと大変さ…
保育士の経験なしで臨んでいたらどうなっていたかと思うと、少しゾッとするところがあります…
そう、この少しゾッとすることが、日本の子育てにおけるスタンダードなのであるという現実…
つまり、恐ろしいほど大変な営みである子育てについて、
ほぼ何も教わらず、
どこでも学ばず、
ぶっつけ本番で立ち向かわなければならない、
というのが、日本の子育て現実なのである。これは、冷静に考えると、とてつもなく無茶な話であり、もはや”無理ゲー”というやつではなかろうか、とさえ思えてくる…
育児本やブログやSNSやママ友パパ友から情報をかき集め、この難しい戦いに挑んでいるお母さんお父さんにまずは感謝と拍手を送りたい。
そして、この”子育てのことを学んだことがない”という状態のまま子育てに突入する現状を何とかしたいという想いが協会を立ち上げた理由のひとつです。