子育てデザイナーズは

性質×環境=性格

という考え方を提唱しており、

“環境が人を作る“という考え方を根底に持っています。

とても穏やかでやさしかった人が、大きな病気を患い、闘病中になると人が変わったように大声で怒鳴ったり、

誰かを傷つけたりするようになってしまうということを耳にすることがあるかと思います。

痛みや苦しみ、

病院での生活や、

死への恐怖や不安

そんな数々のストレスがその人を変えてしまったのだろうということは容易に想像でき、

環境の変化が人の性質に大きな影響を与えるということを

顕著に表している例かと思います。

「子育てデザインノートができるまで①~きっかけ編」では、

ファミレスで出会ったお母さんのお話をしました。

穏やかでやさしい笑顔ができるお母さんでも、

仕事や子育てにいっぱいいっぱいで余裕がなくなれば、

大声でこどもを怒鳴りつけるお母さんになってしまうのです。

なので、まず、子育てに悩んでいる世のお母さんには声を大にして言いたいのですが、

「あなたの子育てがうまくいっていないのは、あなたのせいではないのです」

「あなたが子どもにイライラしてしまうのも、あなたのせいではないのです」

「そして、あなたが大きな声でこどもを叱ってしまうのも、あなたのせいではないのです」

あなたを取り巻いている“環境のせい”なのです。

だから、変える必要があるのは、あなたの自身ではないのです。

あなたの環境を変える必要があるのです。

この考え方自体が革新的であるとは思いませんが、

この考え方に子育てデザイナーズのすべてがつまっている、

そう言っても過言ではないかもしれません。

大事なことなので、表現を変えてもう一度言います。

環境を変えれば、子育てはうまくいきます!!

子育てデザイナーズは、あなたの子育て環境を変えるお手伝いをしていきます。

そして、子育て環境を整えるための大切なツールとしてあるのが

“子育てデザインノート”

なのです。

子育てデザインノートを語る上で、児童虐待の問題は切っても切り離せません。

ネガティブな側面なので、それほど全面に押し出すことはしませんが、

実は児童虐待を防ぐことが

子育てデザインノートを作った一番大きな理由でもあります。

世の多くのお父さんお母さんと同じように、

わたしは児童虐待のニュースを目にするのが苦痛でなりません。

ですが、そこから目を背けることは決してしません。

それは、

こどもに携わる活動をする者として、

保育士として、

子を持つ親として、

そして人間として、

虐待が起きる社会を変えられずにいるという点で、

自分自身に責任があると感じているからです。

だから、決して目を背けません。

児童虐待を受けた子どもは、

心身に大きな傷を負い、

ひどい時は命を落としてしまいます。

幼くして、耐え難い苦痛を受けなければならないこと、

命を落とさなくてはならないことは、

本当に可哀想でならないし、

決して受け入れることのできない理不尽です。

児童虐待は絶対にあってはならないことです。

そこには議論の余地はないと思っています。

ですが、

虐待をしている親自身も、

極限の状態にいるケースも多くあります。

虐待をしている親自身も

可哀想でならない、耐え難い理不尽の中にいることがあるのです。

先日、2019年3月15日に、生後11ヵ月の三つ子の次男を床にたたきつけて死なせたとして、傷害致死の罪に問われた愛知県豊田市の母親(30)が、懲役3年6カ月(求刑懲役6年)の実刑判決を言い渡された。
(事件詳細は以下をご覧いただければと思います。時間が経過しリンクが切れてしまったら、検索いただければ幸いです。)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5c935e7de4b01b140d35d7c1?ncid=other_email_o63gt2jcad4&utm_campaign=share_email

虐待は絶対にしてはいけないことですが、

虐待の裏には、

多くのケースでそれを生み出してしまった

“環境”があることもまた事実です。

それはちょうど殺人という事象に似ているかもしれません。

日本においては、

人を殺すことは絶対にしてはいけないことだと教わり、

多くの人がそう考えているはずです。

ですが、、、

例えば、

「夫からひどいDVを何十年も受け続け、今まさにDVを受けている最中という極限状態にいる妻が、近くにあった包丁で夫を刺してしまった…」

そんな事件があった時に、

殺人をした妻は悪い、

妻は罪を償うべきだ、

と一概に言えるでしょうか?

虐待をしょうがないと捉えるような論調にならないようには

決してならないようにしなければなりませんが、

上述したDVの例と同じようなことが

児童虐待でも起きているということも、

認識しなければいけない事実であると思います。

「いやいや、DVと子育ては違うでしょ」

「子育てって、子どもを殺しちゃうくらい、大変なことなの?」

と考える方もいると思いますが、

子育ては、

やり方や環境次第で、

子どもに殺意を覚えるくらい過酷になりえます。

「児童虐待をする親は、とんでもない親に違いない」

そう思っている方も多いかもしれませんが、

それは話題性のあるごく一部のニュースを目にしているからであり、

多くのケースでは、一見ごく普通の家庭で起こっているのです。

だからこそ、これほど多くの児童虐待が起こっているのです。

子育てデザイナーズは、環境をコントロールすることが、児童虐待を根絶するために最も有効なアプローチの一つだと信じて活動をしています。